【確定申告】医療費控除で領収書のない交通費はどう記入するの?
今年も確定申告の時期が近づいてきました。
「今年は病院にたくさんかかったので医療費控除が出来るかも」
と期待している方もおられることでしょう。
医療費控除を受けるためには領収書の原本が必要です。
しかし慌てて探しても領収書が見つからない。
しかも病院でかかった分だけ計算すると、交通費を含められなかったら足りない!
一年の苦労が水の泡だとがっかりしますよね。
でもちょっとお待ちください。がっかりするのはまだ早いです。
「医療費控除で領収書のない交通費はどう記入するの?」
そんな疑問に答えます。
領収書が取れない場合とはどんな時?
年の初めからきちんと領収書を保管しておこうと決意したものの、確定申告時期に探し回るというのはよくある話です。
しかし一年にあった出来事をきちんと管理するというのは、並大抵のことではありません。
また自分では努力したものの、相手が領収書を発行してくれなかったという場合もあるでしょう。
では領収書が取れないのはどんな時でしょうか?
まず公共の電車やバスに乗った際は領収書もレシートも出ません。
また医療費控除の対象となるタクシー代に関しても、急いでいたりして領収書をもらい忘れたということもあるでしょう。
タクシー代は医療費控除に適用されるのはごくわずかなので、適用条件をよく確認しておきましょう。
また電車、バス、地下鉄とは違い、領収書が必ず必要なので忘れずにもらっておきましょう。
領収書のない交通費はどう記入すればいいの?
「では領収書のない交通費はどう記入すればいいの?」
「領収書がなくても認められるの?」
答えは認められます。
但し細かな記載が求められます。
ただでさえ領収書がないのですから、大方いくらなど書いても信ぴょう性がなく税務署から外されても仕方ありません。
ではどんなものに記入すればいいのでしょうか?
国税庁の医療費集計フォームを利用する
まず国税庁のホームページにある医療費集計フォームを使うことができます。
この医療費集計フォームで入力・保存したデータは、国税庁の確定申告等作成コーナーの医療費控除画面で読み込み、反映することができます。
医療費の領収書の枚数が多い人は、医療費集計フォームを使ったほうが便利です。
エクセルで管理する
自分でエクセルなどで作成することもできます。
ではそこにはどんな項目を記入したらいいでしょか?
- 名前
- 日付
- 交通手段
- 金額
- 付き添いであれば付き添い者の名前
- 行き先
などを記入しましょう。
最近では自動発券機のところに領収書発行ボタンがありますので、そこから電車の領収書を取ることもできます。
バスについては領収書をもらうのは難しいです。
医療費控除を受ける際には原本の領収書があれば一番です。
しかしどうしても取れない場合は、上記で述べた通り詳細に記録したものを添付すればほぼ認められます。
電子申告なら領収書の添付は不要
最近は電子申告の形で申告書を提出する人が増えています。
電子申告の場合は、医療費控除の領収書は添付省略となっています。
その場合5年保管しておけばまず安心といえます。
もしなんらかの理由で提出してしまった医療費の領収書を返却してほしい場合は、郵送の場合返却してほしい旨を記入し返信用封筒を同封しておけば返却してくれます。
しかし税務署での保管期間は一年ですので気を付けましょう。
また直接申告書を提出した場合は、その場で領収書を提示すれば返却してもらえます。
医療保険の請求などで領収書を必要とする方はこの点を覚えておくといいかもしれません。
何事でもこつこつしておけば後で苦労することはありません。
医療費控除の申告も後でまとめてしようと思っていたら大変です。
年の初めからこつこつ記入し準備しておけば申告は楽勝です。
特に交通費の明細は数字も細かいですし、記入数も多いので特に家族が多い場合はこまめに記載し準備しておきましょう。