確定申告とは 還付金が戻るケースや必要な物
確定申告と聞いた多くの人が、還付金が戻ってくると思ってうれしくなった経験があるはずです。
しかし還付金に関してこんな疑問を持ったことはありませんか?
「去年はたくさん還付金が戻って来たのに今年は少ないのはなぜ?」
「同僚は毎年還付金があるのに私は一度も戻って来たことがないのはなぜ?」
還付金はすべての人にあるわけではありません。
ここでは還付金が戻るケースと還付金を受けるための必要書類についてまとめてみました。
還付金って何?
還付金って何がそもそも戻って来ているのでしょうか?
これは納めすぎた所得税が還付されています。
つまり所得税を納めていない人は、そもそも還付されるお金がありません。
あるお客様でこんな方がおられました。
「私の還付金が今年は振り込まれていないのはなぜかしら?」
お客様は年間全く所得税を納めておられないので還付金はありませんとお答えすると怒り出されました。
このように還付金を年一回受け取れるボーナスのように勘違いされておられる方も多いようです。
還付金をもらえる人はこんな人
では還付金をもらえる人はどんな人でしょうか?
一言で言えば年間何らかの形で所得税を納めた人です。
一番多いのは、給与から毎月所得税が天引きされている人です。
自分の給与明細の所得税の項目に数字がある方は天引きされています。
これは税務署が発行している源泉所得税額表に基づいて天引きされています。
金額は給与の額、扶養の数などで変わりますので同じ給与の人でも天引きの金額は異なります。
今年一年所得税を納めていなくても戻ってくるケース
今年所得税を納めていなくても還付金が受け取れるケースがあります。
去年の申告の際一定基準を満たしたがために、予定納税を行った方です。
前年の所得税額が15万円を超えた場合、翌年の7月と11月にその金額の三分の一を前もって支払うというものです。
いわば個人事業主の源泉所得税のようなものです。
今年収入が少なくても昨年のデーターの基づき所得税を支払っている方は、今年支払っていなくても戻ってきます。
予定納税額は、申告する際自分で申告書に記入しなければなりません。
記入を忘れると支払った分の所得税は還付されません。
還付申告の手順と必要なもの
還付申告は税務署から通知は来ません。
それで自分で確定申告を行わなければお金は戻ってきません。
ではどんな手順を踏めばいいのでしょうか?
まず自分が年間いくら所得税を納めたのかを証明する書類を準備する必要があります。
ただ口で自分はいくら納めたと言っても、もちろん税務署は取り合ってくれません。
代表的な資料が源泉徴収票です。
年末に会社からもらう源泉徴収票には、はっきり年間の源泉徴収税額が書かれています。
また上記に挙げた予定納税をした方は税務署から送られてきた予定納税の通知書を元に申告書に記入します。
当たり前のことですが、予定納税の金額を納めていなければ還付金は戻ってきません。
転職した方は各会社ごとに源泉徴収票をもらわなければなりません
これら必要なものを早めに準備することが大切です。
紛失の場合は再発行を会社にお願いしておくことが必要です。
申告時期は再発行も時間がかかりますので必要書類を早めに確認し準備しましょう。
還付金はいつ戻ってくるの?
還付金が確定したら早く振り込まれるのを期待しますね。
では申告後還付金はいつ戻ってくるのでしょうか?
国税庁のホームページによると、申告時期の提出は大変込み合うため、振込までに一か月から一か月半とされています。
e-taxでの提出だと三週間とされています
毎年電子申告では一月から送信できます。
私の勤めている税理士事務所では1,2月に送信した場合、二週間で振り込まれるケースが多いです。
つまり早めに準備し早めに提出すれば、還付金も早めに受け取れるということですね。
またe-taxを通して申告した方はログインした後、還付金支払予定日や還付金処理状況を自分で見ることができます。
また税理士事務所を通して電子申告した方も税理士事務所に尋ねることができます。
ただしいずれも還付申告してから二週間後からではないと見れません。
何度ログインしても見れないからといって焦らないでくださいね。