確定申告書の控えを紛失した時の2つの解決方法
毎日たくさんの郵便物を受け取ったりと、私たちの生活は書類に溢れています。
確定申告書も提出した際、控えを受け取るのですが、必要な時に見当たらないという事はありませんか?
確定申告書を紛失したらどうすればいいのか?
解決方法を一挙紹介します。
確定申告書の控えが必要なのはどんな時?
確定申告書の控は、
住宅ローンの申請
奨学金の申請
自動車ローンの申請
保育園の入園手続き
などの際に必要になります。
確定申告は、その人の収入の内訳を明らかにする便利な資料です。
確定申告書を紛失したらどうすればいいか?
確定申告書を紛失したらどうすればいいのでしょうか?
方法は二つあります。
開示請求
一つは開示請求という方法で、国税庁に対して行います。
まずは国税庁のホームページにアクセスし、申請に必要な書類を入手します。
https://www.nta.go.jp/sonota/sonota/kojinjoho/tetsuzuki/03.htm
申請書は、申告した税務署へ直接持って行くか郵送します。
次に添付する資料を準備します。
資料は下記の通りです。
身分証明書
住民票
手数料300円
手数料は現金で窓口で支払うか、収入印紙を貼って送ります。
開示までには約一か月ほどかかります。
閲覧請求
もう一つの方法は、閲覧請求です。
これは文字通り申告書を見るだけの手続きです。
開示請求は一か月くらいかかりますが、どうしてもその日みたいと思う場合この閲覧請求が便利です。
閲覧請求はコピーを取ったり、デジカメで写真を撮ることもできません。
しかし書き写すことはできます。
時間に制限がないので、ゆっくり慎重に書き写すことができます。
閲覧請求には、運転免許証やパスポートなどの本人確認資料と認印が必要です。
コピーや写真を取れないので少し不便ですが、すぐに情報を確認したい場合はお勧めです。
また、税理士事務所で確定申告書を代理作成してもらった場合は、税理士事務所に控えの再発行を依頼すれば貰うことができます。
多くの税理士事務所では、電子申告を採用しています。
もし提出日なども知りたい場合は、電子申告を行った控えをもらえば日付を確認できます。
確定申告書を大切にしないといけない理由
確定申告書の控えは大切に保管しなければいけません。
なぜなら自分で直接提出した申告書には、税務署の受領の控え印が押してあります。
この控え印は、後から押してもらうことは出来ないのです。
期限内に提出した証拠となりますので、大切に保管しましょう。
三月は特に確定申告の請求が集中します。
私の勤めている税理士事務所でもこんなケースがよくあります。
申告の資料を早く揃えていただくようにお願いしているのですが中々そろえていただけず、申告がぎりぎりになったのに申告書の控えを早くと請求される場合です。
申告に必要な書類は1月ぐらいには随時届き始めます。
自分が早めに確定申告の控えを必要としていることがわかっているのであれば、早めに申告を依頼することが大切です。
また、申告から還付までの時間は、申告時期に大きく左右されます。
これまでの経験によると、申告開始の2月16日にすぐに提出した人で一番早い人だと、申告から還付まで10日という記録があります。
これがだんだん申告期限の3月15日に近づくと3週間から1か月へと還付時期が伸びてしまいます。
毎年大勢の確定申告書を処理しているとふと気づくのが、確定申告書の資料の揃え方で人の性格が明らかになります。
早い人はこつこつ早い段階で資料を集めはじめ、還付金を早く受け取ることができます。
遅い人はぎりぎりになり、その時資料の紛失に気付きそれから資料の再発行を行い、申告が遅れてしまうということです。
もちろん前者のようでありたいですね。